通いではなく合宿免許を選ぶメリットには何がある?

合宿免許は、地方の教習所において二週間程度で普通車や普通二輪車の免許取得ができる方法として注目されています。特に、自宅の周辺に教習所がない人や、長期の休みに友達と一緒に免許を取りたい人にとって合宿免許は身近なイベントとなっています。

今回は、通いではなく合宿免許に参加した場合にどのようなメリットがあるのかご紹介します。

合宿免許は一年を通じて参加できますが、学生の夏休み明けや冬の時期など若者が敬遠しがちな閑散期になると教習料金が安くなるのが一般的です。例えば、AT限定の普通車の免許のコースであれば、教習所によって十万円台後半から申し込めるケースも少なくありません。

自宅や職場の近くにある教習所に通い学科や実車の教習を受けるよりも安く免許を取得したいのであれば、早めに興味のあるエリアの教習所のホームページや合宿免許のパンフレットに目を通し閑散期の教習料金を確認しましょう。

毎年多くの教習生を受け入れている大規模の教習所では、期間限定でグループ割やカップル割が利用できることもあります。こうした割引をうまく使えば、基本の教習料金よりも数万円程度安く契約をすることも可能です。閑散期は、学生の春休みや夏休みと比べて教習生が少ないので伸び伸びとコース内を運転できることや、担当の指導員に質問しやすいといったメリットもあります。

なお、豪雪地帯など気象条件が厳しいエリアでは、冬場に教習生の参加が見込めず、合宿免許の募集が行われないこともあるため気を付けましょう。

「雪が降る地域での合宿免許とは」

合宿免許は、教習所側が入学から卒業までのスケジュールを組んでくれるので、自分で技能教習の予約を入れたり、終了検定や卒業検定の申し込み手続きをしたりする必要がありません。仕事や学校の合間に教習所に通学をする方法であれば、平日の夕方以降や土日に教習の希望者が多くなるので、平均して二か月から三か月程度かかるのが一般的です。

卒業や入社のシーズンの前にはさらに卒業に時間を要し、無事に免許が取れるか不安になることもあるでしょう。一方で、免許合宿のAT限定の普通自動車のプランは、最短二週間で卒業でき、実家の近くの免許試験場ですぐに学科試験を受けられます。

会社や学校の夏休みを使って免許を取りたい人は、数ある教習所の中でも、卒業までのスピードの速さをアピールしているところに資料請求をしてみましょう。卒業までのサポート体制がしっかりしている教習所では、運転に慣れず卒業検定までに時間が掛かったり、途中で体調を崩したりした人に対し、追加料金なしで補修をしてくれるところもあります。

合宿免許の最短の日数や補修のための予備日の有無については教習所によって異なるため、いくつかの教習所の条件を比較しながら自分の希望に合う場所を探してみましょう。

「合宿免許の修了検定や卒業検定は難しい?」

合宿免許の募集をしている教習所の多くは、教習所の隣に教習生のみが宿泊できる専用宿舎を整備したり、地元のホテルと提携したりしており、教習中に宿泊場所で困ることはありません。宿泊先に専用宿舎を選択する場合には基本料金が安く済み、毎日楽に教習所に通うことができます。

ホテルを利用する場合は、追加料金が掛かることがありますが、シングルやツイン、トリプルなど参加人数に合わせて部屋のタイプを指定でき、モーニングコールや軽食などホテルならではのサービスを受けられます。朝から元気に教習を受けるには、合宿免許の申し込みをする際に、宿泊場所だけでなく食事の提供の有無について調べておくことが大切です。

地方にある大規模の教習所では、施設内に百人以上の教習生が一度に利用できる大食堂やレストランが併設されており、リーズナブルに三食を取ることができます。小規模の教習所では、施設内での食事の提供はありませんが、教習所の近くの飲食店でお得に食事ができるクーポンが配られたり、提携先の店舗に限り無料で飲食できたりすることもあります。

例えば、バイキング形式で地元の名物の料理が楽しめる教習所については、合宿免許に関するサイトやブログなどでたびたび紹介され、大学生や専門学生のグループを中心に人気が集まっています。

遠くの地域からの教習生を歓迎している教習所では、合宿免許の参加に必要な交通費の一部の補助が行われています。補助の有無や金額は教習所によって違いがありますが、高額の補助を受けたい人は経営状態の良いところを候補に選びましょう。

春休みや夏休みなど合宿免許の参加者が増える時期には、交通費の支給額が増えるキャンペーンを行う教習所もあります。また、飛行機や新幹線のチケットを手配するのが面倒な人は、合宿免許に出発をする前に一通りの手続きを代行してくれる教習所を探してみましょう。

少子化の影響により合宿免許の参加者数が伸び悩んでいる教習所の中には、一年を通じて二万円から三万円の交通費の補助を行って教習生を獲得しようとする動きが見られるところもあります。交通費の補助制度がある教習所であっても、年齢が高い人や学生でない人は補助の対象外となったり、他の人と比べ大幅に支給額が減額されたりすることもあるので条件をよく確認しましょう。

「短期間で免許が取得できる合宿免許!外泊はできるのかなどの疑問を解説」

合宿免許に参加をする人にとって一番の目的は免許の取得ですが、教習時間の後や休日の観光を楽しみにしている人も多くいます。ビーチや高原などリゾート地の周辺にある教習所は、都会に住んでいる若者にとって魅力的な合宿免許の候補地に挙げられます。

多くの教習生からの評価が高い教習所の中には、教習が休みの日に近場の観光スポットまで送迎を行ったり、受付のスタッフや指導員がおすすめの観光スポットを案内したりしているところもあります。好立地の教習所は、学生のグループなどですぐに免許合宿の枠が埋まってしまうため、余裕をもって申し込みを済ませるようにしましょう。

合宿免許は、教習所に通って免許取得を目指す場合と比べて費用が安く済み、卒業までに必要な日数が少ないという魅力があります。また、教習所によっては期間中の宿泊や食事の手配をしてもらえたり、教習がない時に周辺の観光スポットで楽しんだりできます。

シーズンによって参加費用やスケジュールが変わることもあるので早めに教習所選びを始めましょう。

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